本サイトのページ標準色について
本サイトでは開設以来,"Operations","Facilities"や"Photo Album"等のページに,市電旧塗色をイメージした配色を採用している。しかし黄土色の赤みがやや強い等の点があり,今回カラー写真からのサンプリングを試みた。高橋弘氏による東山七条の711号と800型の写真(「よみがえる京都市電」学研,2012)を使用したが,700型の登場は同系色とは言え,色彩の明るさは在来車とは一線を画するものだった。1965年頃から,在来車についても従来より明るい色調に塗色変更されたため,後年の写真ではこれ程の差は見られない。ただ光線の加減もあって,この写真の800型はかなり明るく見える。恐らく塗装上がりだった為と推察されるが,実際には退色もあり,上半部の黄土色はもっとくすんだ色の印象がある。
| 800型等 | 700型 |
上半塗色 | cfa479 | eee8da |
下半塗色 | 3c6851 | 3f865c |
左表には,写真各部位のRGBコードをまとめている。日照状態やサンプリングする場所によってコードは大きくバラつくので,あくまで一例と考えられたい。本当は使用塗料のマンセル値が判れば,このように写真を調べることは不要になる。
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烏丸車庫の612号,「宮松コレクション」(デジタル青信号掲載)による。電車の方向幕が「千本通・銀閣寺」になっているが,該当する「て」系統が運転された期間は1943年12月からの1年間なので,恐らく44年の撮影だろう。 |
横川1丁目~横川駅間のラストナンバー1915号。方向幕は8系統江波行になっているが,折返し前なので7系統だろう。(2004.8) |
京都市電の塗色は,扉全体が車体上半部と同色になっていた点が特徴的だったが,左の写真注1)から,戦前の「青電」では扉部分は窓枠と同じニス仕上げ(?)だったことが判る。市電200/300型や,PhiladelphiaのPeter Witt Carの保存車8534号の登場時注2)も,扉は同様の仕上げになっていたから,当時の流行かも知れない。広島電鉄1900型では京都市電の塗色が維持されているが,扉部分が塗分けとなった点が京都時代と異なる。なお京都市でも,無軌条線では扉部分は塗分けとされ注3),市電とはポリシーが異なった。
※注1) 1944年撮影だと,旧著作権法上の写真著作権は54年から64年の間で切れている。現行法の保護期間は撮影者の死後70年になるが,これは71年以前に著作権が切れた写真には適用されない。
※注2) 1923年からPRTが発注した計535両の片運車の最後の1両で,26年製。トップナンバーは8000号だったので,8534号がラストになる。永年SEPTAで保管され,時折貸切で運行されたが,Electric City Trolley Museum, Scranton, PAに移された。
※注3) 交通局のWeb市電保存館の側面図では,扉は車体上半部と同色に塗られているが,300型に関する限り,そのような塗色だった記録はない。
| 背景色 | Link色① | Link色② |
パターンA | dbb880 | 3f5f3f | 006f3f |
パターンB | 3f5f3f | dbb880 | ffdf5f |
左上表は従来採用していたページ色である。パターンAは本文で,パターンBはフレーム側で使用し,両方を合わせて旧塗色の再現を意図していた。またパターンBの背景色をパターンAのリンク色として,パターンAの背景色をパターンBのリンク色として使用することで,ページ内でも旧塗色をイメージできるようにした。さらに訪問済リンクには,700型等の塗装色の使用を意図したが,パターンBで700型の上半色を使用すると,本文文字色(白)と区別が付かないため,山吹色で代用した。
| 背景色 | Link色① | Link色② |
パターンA | cfa479 | 3f5f3f | 3f865c |
パターンB | 3f5f3f | cfa479 | ffdf5f |
左下表は今回の改訂案だが,本質は変わらないものの,パターンAの背景色として上で抽出した800型の上半塗色を用いると共に,パターンAの訪問済リンクに700型の下半塗色を用いる変更を行った。
| 従来色 | 変更色 |
背景色 | bbffdd | ddfdce |
文字色 | 006600 | 144d3c |
同時に市バスページについても,背景色・文字色の変更を行った。背景色では従来より青みが減少して,より実車の塗色に近づいたものと思うが,文字色を含めて,Wikipediaの「京都市バスの営業所」の項目で使用されるRGBコードを参考にした。
(6/21/2023)