市電全廃時の電代系統

Bus Routes When Replacement of Tramways Completed

「市電代替バス系統」のページでは,各路線廃止時に設定された代替パス系統を時間を追って紹介しているが,その後の状況により,既設代替系統が変更される場合も当然ある。ここでは市電が全廃された1978.10.1時点での,200番台の電車代替系統の全容を紹介する。従って,伏見線以前の廃止路線に対応する系統は含まれないが,この系統が地下鉄烏丸線の開業前日(1981.5.28)までの2年8ヶ月の,京都旧市域の交通需要を基本的に賄うことになった。



  • 207系統の区間運転に相当する217系統(九条車庫-岡崎公園)は,早い時期に廃止されており,203系統の区間運転である213系統(烏丸車庫-四条烏丸)は,市電全廃と同時に廃止されている。
  • 市電13系統の代替バスが233系統を名乗った理由は,213系統が存在したためだが,市電全廃時に213系統に戻すことは可能だった。本来の市電17系統の代替バスである218系統は,217甲系統からの名称変更だが,同様に217系統に戻すことは可能だった。
  • 210系統と233系統の末端部は,一方循環になっていた。高原町は,前日まで206系統も一方循環していたため,当時は重要なターミナルだった。
  • 200系統・222系統は,循環系統が甲・乙を付して呼ばれたのに対し,単なる200系統は錦林車庫<河原町通>京都駅,222系統は烏丸車庫<西大路通>九条車庫の区間運転として設定されていた。
  • 前日までの202系統・220系統は,衣笠発着のよく似た循環系統であったが,基本的に旧220系統を錦林車庫で分割して,甲側を202系統,乙側を220系統と呼ぶことに改められた。
  • 起終点停留場のうち,衣笠・壬生・東土川は操車場である。四条烏丸発着系統のうち,この時点では233系統のみが市バスセンター発着であった。八条は1979.5.20までは営業所だったが,地下鉄建設に伴う再開発により廃止された。
  • 1979.5.21時点の電代系統の配属車庫は以下とされるが(Wikipedia等),たとえば210系統も設定時には三哲,206系統も本来は高野持ち等,配属先の変更は頻繁に実施されたため,確定的なものではない。
    烏丸錦林梅津五条三哲九条横大路
    203,206,215,222200,202,212乙,220212甲201,205233204,207,208,210,214,221218
    (7/16/2017)