アムステルダムのトラム

Gemeentevervoerbedrijf Amsterdam (GVB)

1999年4月8日に,Schipholで8時間の接続待ちがあったので,Amsterdam中央駅まで電車で往復してきました。
ただし雨で,傘を預けてしまっていたので,行動範囲は駅周辺に留まっています。

アムステルダム市交通局は,市電17系統,バス30系統と地下鉄を運行しています。電車系統は,1~7, 9, 10, 12~14, 16, 17, 20, 24, 25で,このうち,3, 6, 7, 10, 12, 14を除く11系統が,中央駅前を起終点とします。

特に,20系統は都心部循環系統(Circle Tram)で,下の系統図の二重線で示されます。運賃はゾーン制で,全市は11ゾーンに分割されていますが,図からわかるように,20系統は都心ゾーン(Zone Centre=中央の黄線で囲まれる領域)から一歩も出ません。

上記20系統は2003年に廃止。⇒現行系統図 (Official Site),路面電車配線図 (NYCsubway.Org)を参照。


スキポール空港駅は空港ビル地下1階の島式2面4線。東日本鉄道文化財団のJRTR, 1999年3月号は空港アクセス鉄道特集。 アムステルダム中央駅ホーム。左はSNCFのThalysパリ行で昼間1本/時の設定,右はオランダ国鉄のInterCity (Double decker)。 アムステルダム中央駅の旧市街側駅本屋,反対側は運河。
中央駅前西側(左側)ループ線は4線。片運車の中にあって,5系統限定運用の900型は両運車。 中央駅前東側(右側)ループ線も4線。 スイッチは交差点手前のトロリーコンタクターで制御。赤ランプ2個が横に点灯している小型入換信号が白色灯になると進路開通。

上の写真にはありませんが,併用軌道は結構ハンプ舗装(軌道敷が盛り上がっている)されていて,自転車レーンと相まって,さすがボンネルフの本場という感じです。

 ところで,東京駅(丸の内側)はAmsterdam中央駅と似ていると言われますが,比べて見てください。屋根の形状など北ドイツ風に勾配が急で,単に赤レンガ作りであることしか共通点がないような気がします。

 ただし写真は,富山県小矢部市のサイクリングターミナルで,実物の1/5スケールです。辰野金吾が設計した東京駅は3階建でしたが,空襲で3階部分は丸の内北口・南口の円形ドームと共に破壊され,戦後2階建として応急復旧されたものです。当初5年程度持てばよい,と言われていたものですが,本復旧されることなく50年経過しました。
#中央の皇室専用玄関って,近年使ったことあるのかしらん?

※JR東日本は2010年度末を目途に東京駅丸の内側駅本屋を建築当時の状況に復旧することを発表しました。詳しくは こちら

Oyabe Cycling Terminal models after Tokyo Central Station
© City of Oyabe
Seoul Central Station of KNR (Apr. 1997)

ソウル駅(右)もよく「東京駅そっくり」と言われますが,ファサードは小さいし,ボールト型の玄関と言い,「赤レンガ造りの駅本屋」であること以外,類似性は感じられません。
(1999.5.29記)