SEPTA Light Rail Operations

1993年4月~'96年11月撮影のSEPTA(南東Pennsylvania運輸公社)の川崎製LRVを紹介します。導入時にはBuy-American Actに基づく異議申立てがあったりして難航しましたが,'81年の登場から20年を経た現在も故障も少なく快調です。 同時期にBoston等へ導入されたBoeing-Vertol製連接車が既に退役しているのと比べて対照的です。

Elmwood車庫は1981年にWoodland車庫から移転。Subway-Surfaceの5系統全てを担当し,112両の川崎製片運車9000型が所属する。撮影当時1992年11月に運行を中止した15系統のPCCカーが留置されていた。(現在は閉鎖されたLuzerne車庫の跡地に移されたと聞く。)
オレンジ色の事業用車両W-56(左)とW-61。
Workshopの屋根回り検修エリア。SEPTAの市内路線はトロリースライダーを使用。足回りの検修エリア(許可を得て撮影)。
SEPTA路線中に唯一残る鉄道との平面交差。Baltimore & Ohio鉄道は旅客営業を廃止している。同じ平面交差の1930年頃の状況。信号塔があり線路も複線であった。通過するのは5313号機牽引の旅客列車(Donald Somerville)。
Darby終点。手前はWoodland経由の11系統,待合所の向こうはChester経由の13系統。通常13系統はYeadon止であるが,Yeadon-Darby間を運行した62系統の代替で,1日に10本程度がここまで延長運転する。Upper DarbyからはRed Arrow(現Suburban Transit Div.)の2系統が発着する。こちらも川崎製であるが,両運車でシングルアームパンタを使用。69丁目ターミナルの留置線は'54年に廃止されたWest Chester線の軌道を利用している。
69丁目ターミナルの出発ホームはループ線上の1面2線。発車待ちをするのは,101系統Media行普通の124号。69丁目からは,現存のMedia, Sharon Hillに加えて,West Chester,Ardmoreの計4路線が発着した。1936年にループ線に改築されるまでは,8線を有する堂々たる頭端駅であった(Red Arrow)。
69丁目はNorristown Highspeed Line(100系統)のターミナルでもある。Chicagoへ結ぶ意図で,Philadelphia & Westernによって建設されたが,Schuylkill川を渡ったところで挫折。写真のChicago Loop中古車は既に退役。Lancaster Ave.を走る10系統。斜め左に分岐するGirard Ave.の15系統は2003年から電車運行に復帰する。ここから数ブロックだけ15系統は10系統と並走する。
'96年11月のCallowhill車庫。21・42系統等を担当するバス庫であるが,'95年秋にLancaster Ave.の軌条更換を行った際には,10系統に代えて15系統が電車で運行された。10・15系統の電車を収容するため改築が行われている。10系統の終点,Malvernループ。

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