トロリーレトリーバ―

Trolley Retriever

トロリーキャッチャー (Trolley Catcher)とも呼ばれ,トロリーポールやビューゲルが離線した際に,直ちにワイヤを巻き取って架線の断線を防ぐ円形のリールを指す。最初からZパンタで出場した700,2000,2600型を除く各形式に設置されていたが,その設置位置に関するトリビアを記す。

800型と1000型のretrieverは妻面中央に設置されていたが,1800型では妻面左側に移設された。ワンマンカーでは中央窓がはめ殺しになったため,右利きが大勢の運転手のワイヤ操作の利便性を考慮した為かと考えられる。同時に急行板用フックも少し左へ移設されている。
866型と900型はZパンタ化されていたが,retriever受は妻面右側に残されていた。しかし1900型では,1800型と同様に妻面左側に移設された。900型までは登場時トロリーポールだったので,元々の右側設置は車掌のポール操作の利便性を考慮した為だろう。
600型出場時は複架線が採用されていた為,妻面にはretrieverが2個設置されていた。単架線化に際して,左右どちらを残すかは適当だったようで,1600型改造時にも統一されなかった。1600型のretriever位置は1両を除いて判明している。写真は錦林車庫前の1654号(L)と1643号(R)。
(12/3/2019)