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←ツーマン運転の22乙系統1626号,方向幕は「西大路九条」。背景の富士銀行(現みずほ銀行)は改築前(河原町今出川, 1967.5) |
上は22系統の変遷図である。第4期までが錦林所属,5期が錦林・九条の共管,6期・7期が九条所属,最後が烏丸所属である。このうち4期については22甲の出庫系統が錦林から,5期については22乙の出入庫系統が九条から運行されていたことを確認しているが,3期と5期について22甲の出庫系統の有無,4期について22甲の入庫系統の有無(何れも錦林所属)については確認していない。 第3期から5期までは,白梅町~円町間で2種類の22系統が重複運行されたため,その区別を目的として,22乙系統については水色の地色の円板が使用された(ただし第5期については,70年夏頃から九条の紺色に変更)。白梅町~錦林車庫間の22甲系統は,殆どの期間「平日朝夕混雑時のみ運転」とされたが,終日運転された時期(第2期~1963.6.19)もあった。以下に各期の方向幕の表示内容をまとめておく(ただし2期以前と8期については,類推による)。 | |
←1800型への改造が進み,原型の801型が少なくなって来た頃,白の円板で22甲系統を走る838号。近車製の826~845は車号が名古屋市電の字体であった。(白梅町,1969.2) |
1:1955.1.16~57.4.2 | 往復 | 白梅町→錦林車庫 |
2:1957.4.3~58.9.15 | 甲→乙 | 銀閣寺→きたの |
乙→甲 | 銀閣寺→白梅町 | |
3:1958.9.16~61.7.31 | 甲→乙 | 丸太町・銀閣寺→銀閣寺→西大路七条 |
乙→甲 | 今出川・銀閣寺→銀閣寺→白梅町 | |
4:1961.8.1~70.3.31 | 甲→乙 | 丸太町・銀閣寺→銀閣寺→西大路九条 |
乙→甲 | 今出川・銀閣寺→銀閣寺→白梅町 | |
5:1970.4.1~72.1.22 | 甲(錦林) | 白梅町→丸太町・銀閣寺→銀閣寺 |
乙(九条) | 円町→今出川・銀閣寺→錦林車庫→西大路九条→九条車庫 | |
6:1972.1.23~76.3.31 | 甲 | 百万遍→白梅町→西大路九条→九条車庫 |
乙 | 白梅町→百万遍→東山七条→九条車庫 | |
7:1976.4.1~77.9.30 | 甲→乙 | 西大路九条→白梅町 |
乙→甲 | 九条車庫→百万遍 | |
8:1977.10.1~78.9.30 | 甲 | 九条車庫→烏丸車庫 |
乙 | 九条車庫→烏丸車庫 |
壬生の廃止を境に「白梅町」と「円 町」の方向幕が逆転したことも記録に留めたい。従来,錦林車庫から「円 町」は今出川方向に出る電車,「白梅町」は丸太町方向に出る電車が表示したが,壬生の廃止に伴って丸太町通経由の22甲が中止され,代替として円町止の122系統が運行されるのと同時に,今出川方向に出る電車は「白梅町」の表示が原則となった。 なお通常常設系統が廃止されると,自動転轍機の進路選択信号機も停止されるが,壬生の廃止に伴って熊野神社前の進路選択信号機が横に向けられたのと異なり,円町東詰・北詰の進路選択信号機は作動状態が維持された。これは円町の折返しポイントが北詰にあったため,122系統の折返しで東~北の亘りが日常的に使用されたためである。 | |
←壬生廃止後,錦林車庫からの北行始発電車は,5:00に222乙系統,5:01に2乙系統,5:05に烏丸今出川折返し(特5系統)の順であった。写真は百万遍を5:30頃に通過する西大路四条行だが,何故か(臨)表示。「(臨)白梅町」では222乙系統と区別できない(農学部前,1976.3) |
~1972.1.22 | 1972.1.23~76.3.31 | ||||
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錦林車庫 | 今出川 | 22乙 22出庫 | (22)西大路九条 (臨)円 町→(22)丸太町・銀閣寺 | 12乙 222乙 | (12)白梅町→西大路四条 (臨)白梅町→丸太町・銀閣寺 |
丸太町 | 22甲 | (22)白梅町 | 122 222甲 | (臨)円 町 (臨)円 町→今出川・銀閣寺→錦林車庫 | |
九条車庫 | 今出川 | 22乙 | (臨)円 町→(22)今出川・銀閣寺→錦林車庫 | 22乙 | (22)白梅町→百万遍→東山七条→九条車庫 |
丸太町 | ・・・ | くまの臨 | (臨)円 町→くまの |